あらすじ
戦時下のある国で私が恋したのは、一人の兵士だった。
青色の目、金色に刈り上げられた綺麗な髪、高い背丈。無愛想なくせによく笑うそんな矛盾を抱える彼に、気づけば魅了されていた。
彼は会うたびに同じ煙草を吸って、同じ話を、同じ場所でする。私に笑いかける。
「あの時に戻りたい」と願うたび同じ時が繰り返されると分かるのには、そんなに時間はかからなかった。
なぜなら彼は何度目の再会でも、私を待っていたかのように同じようにタバコに火をつけるから。
終わらない戦いに、繰り返される出会い。いつ現実に戻され、いつ彼に会えなくなるのか分からない恐怖。何回目の出会いかも分からなくなったある時、彼は私に、自分の身を人体実験に捧げることを告げた。