あらすじ
王太子妃となるため、十年ものあいだ厳しい教育を受けてきた侯爵令嬢セレフィーナ。
礼儀作法、外交、財務、歴史、言語――すべては未来の王妃として国に尽くすためだった。
だが戴冠式直前、王太子は若く愛らしい子爵令嬢に夢中になり、彼女へ一方的な婚約破棄を宣言する。
「お前のような堅物女はいらない」
名誉も居場所も失ったセレフィーナは、祖母の縁を頼って隣国へ渡る。
そこで冷酷無慈悲と恐れられる皇帝レオンハルトは、彼女の才覚を一目で見抜いた。
「私の隣に立て。お前こそ、帝国に必要な女だ」
皇后候補として迎えられたセレフィーナは、荒れた帝国の財政と外交を立て直し、民から慕われていく。
一方、彼女を捨てた祖国は、無能な新王妃と愚かな王のせいで崩壊へ向かっていた――。
今さら戻れと泣きつかれても、もう遅い。
これは捨てられた才女が、世界一幸せになる物語。