あらすじ

“SCP風ファンタジー報告書小説” 魔物災害、呪物汚染、集団失踪、認識災害――。 世界各地では、 既存の魔術体系や学術理論では説明不可能な現象が発生していた。 当初、 各国家はそれらを魔物災害や禁呪事故として処理していたが、 調査が進むにつれ、 通常の魔物や呪術では説明不可能な、 “法則そのものを侵食する異常” の存在が確認され始める。 観測されることで増殖する存在。 伝承として拡散する災害。 既に社会へ浸透し、 完全排除が不可能となった異常。 各国は単独対応を断念。 世界統合機関 《国連総合ギルド》は、 異常存在の収容・封鎖・秘匿を専門とする 《異常存在管理局》 を設立した。 その中枢統括部門こそ、 通称―― 《中央監査部》 である。 中央監査部は、 異常存在を 「討伐対象」ではなく、 “管理すべき災害” として定義。 同時に、 異常存在に関する全記録を統一規格化した監査文書群、 《AER》 《Abnormal Existence Record》 《異常存在記録報告書》 の運用を開始した。 だが、 全ての異常存在が収容できるわけではない。 封印不能。 認識汚染型。 観測増殖型。 伝承拡散型。 中央監査部は時に、 「収容」ではなく、 「情報封鎖」 「地域隔離」 あるいは―― “被害許容” すら選択する。 どんな傷でも瞬時に癒やす妖精。 生者を泥の彫刻へ変える泥塑師。 人類矯正を目的に迷宮を拡張する古代機構。 そして、 世界を書き換えた最初の異常――。 記録を閲覧するほど、 一つの事実が浮かび上がる。 異常存在とは、 世界の外側から来た災厄ではない。 人類文明そのものが生み出した、 “歪みの記録”である。 これは英雄譚ではない。 国連総合ギルド《中央監査部》が秘匿した、 世界の異常監査記録群―― 《AER》 《異常存在記録報告書》 その閲覧記録である。

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小説を読もう2026/05/22
  • 現在の作品異常存在記録《AER》