あらすじ
農民の少年リクは、争いごとが苦手だった。
剣を握るのも怖い。
喧嘩を見るだけで胃が痛い。
戦場になんて、絶対に出たくない。
そんな気弱なリクが十五歳の儀式で授かったスキルは――《闘技場》。
任意の土地に、瞬時に闘技場を建設できるスキル。
建設できるのは最大三つ。
一度建てた闘技場は移動不可。
そして闘技場内で死亡した者は、本当に死ぬことなく外へ強制退場となる。
農民にはまったく役に立たない。
誰もがそう思った。
だが、命を落とさず本気で戦える場所の噂は、戦士、冒険者、傭兵、騎士、亜人、魔族――戦うことに飢えた者たちを次々と呼び寄せてしまう。
リクは戦えない。
戦場にも出ない。
それでも闘技場の主として、三つの掟を定める。
一、民間人からの略奪禁止。
二、闘技場外での喧嘩・戦闘の禁止。
三、弱い者は守る。
これは、戦えない気弱な農民少年が、世界で最も物騒で、世界で最も頼れる傭兵団の団長になっていく物語。
※各話が少し長くなってしまってます。