あらすじ
学校をわずか2年、10歳で中退させられた俺――ベンジャミン。17人兄弟の15番目という最底辺の生まれの俺は、ある日、前時代的で非効率な実家の稼業に真っ当な経営コンサルティングを行った結果、「生意気な落ちこぼれ」として実家を追放されてしまう。
だが、彼らは知らなかった。俺の頭脳には、前世の高度な経済学、経営工学、そして未来の合理主義的な知識がすべてカンスト状態で眠っていることを。
「血縁コストの削減か。むしろ好都合だ」
無一文でボストンの街に放り出された俺が選んだ次の乗り物(プラットフォーム)は、12歳上の兄が営むブラックな印刷所。9年間の無給労働という最悪の奴隷契約を結ばされるが、それすらも俺の計画の内だった。
紙とインク、そして印刷機という「世界最強の情報拡散兵器(メディア)」を手に入れた俺は、現代の統計学とエルゴノミクス(人間工学)を駆使して印刷業界を完全ハッキング。瞬く間に植民地全土の世論を支配していく。
偏屈な知識人、旧体制の支配者、そして俺を見捨てた実家の家族たちが、俺の仕掛けた圧倒的な情報戦(メディア無双)の前に次々と手のひらを返し、ひれ伏していく。
これは、学校中退の追放少年が、紙とインクの力だけで「通貨発行権」を奪い取り、いつの間にか国家を建国して最高額紙幣の顔(神)へとのぼり詰める、前代未聞の超合理的成り上がりピカレスクファンタジー。
「俺の顔が印刷されたその紙切れがなければ、お前たちは明日からパンも買えないんだよ?」