あらすじ
人間と魔族が争い続ける世界。
「勇者」に選ばれなかった少年ラグナは、それでも世界を救いたいという想いを捨てきれず、独学で剣を鍛え旅に出る。
旅の途中で出会ったのは、死霊と対話できる心優しい少年リオンと、傷つけることを嫌う吟遊詩人の少女エル。
戦うことが苦手な三人は、それでも困っている人々や魔族を見捨てられず、各地を巡りながら少しずつ絆を深めていく。
やがて彼らは、人間たちから恐れられる魔王ナタージャと出会う。
しかしそこで知ったのは、魔族もまた人間と同じように笑い、傷つき、生きているという事実だった。
さらに魔王から託されたのは、世界を滅ぼす存在になるかもしれない“勇者”の赤子、ルミナス。
人間と魔族、どちらの未来を選ぶのか。
その答えを求め、ラグナたちは赤子を育てながら世界を旅していく。
敵を倒すことだけが、本当に世界を救うことなのか。
争いを終わらせるために必要なのは、剣か、それとも理解か。
これは “勇者になれなかった少年”たちが、戦わない道で世界を救おうとする物語。