あらすじ

オルデン王国の第三王女、シロナ・オルデンは、灰羽峠の戦いで初めて帝国軍を退ける。 久しぶりの勝利に、兵は歓声を上げた。 民は救われ、王国はまだ戦えると知った。 けれど、その勝利を前に、ただ一人だけ笑わない女がいた。 黒髪の亡命軍師、クローディア・ノクス。 敵国グランヴァール帝国から逃れてきた彼女は、勝利に沸く王女へ静かに告げる。 「この国は、あと三度勝てば滅びます」 勝利は民を救う。 だが、勝利は国を酔わせ、財布を空にし、退く道を焼き、次の敗北を呼び込むこともある。 勝つことだけを信じていた王女は、敗北を知りすぎた軍師から、国を残すための“負け方”を学び始める。 戦場、宮廷、聖座、商会、帝国。 伸びてくる手の中で、王女は勝利の意味を問い直す。 これは、若き王女がただ勝つ物語ではない。 敗北を選ぶ勇気で、未来を残そうとする物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/22
  • 現在の作品亡命軍師は、若き王女に敗北を教える