あらすじ
前世の記憶を持つ女子高生、朝比奈 蛍。彼女の記憶には、顔も声も思い出せない「前世の婚約者」がいた。
モヤモヤを抱える彼女の前には、親が決めた完璧な許嫁・漆原 怜との「高校卒業後の入籍」という現実が迫っていた。学校では優しくて誠実な彼だが、二人きりになると異常な支配欲を覗かせる。
ある日の放課後、蛍は地図にない不気味な小道を見つける。地図と見比べてみても、蛍が向いている先は何の変哲もないただの壁のはず。だが、目の前にあるのだ。あるはずのない小道が。
蛍は何かに吸い寄せられるように小道を歩いた。
そして、進んだ先に待っていたのは、前世の婚約者の姿をした22歳の幽霊・月城 朔だった。
「やっと、やっと会えた…。ずっと探してたんだよ。久しぶり、はるちゃん。」
あの世とこの世を繋ぐ小道で、二人は磁石のように再会し、二度目の恋を始める。
だが、小道を一歩出ると彼の記憶はぼやけてしまう。忘れたくないからと、ノートに彼の絵や情報を必死に記録する日々。
しかし現実世界では、蛍を自分の檻に閉じ込めたい怜の執着が狂気に変わり、裏社会の犯罪者・神代 燎に蛍の監禁を依頼する。
その人物こそが前世で二人を焼き殺した男だった。
さらに燎は、病死した亡き想い人・百瀬 葉月の面影を蛍に重ね、自らの歪んだ愛で蛍を追い詰めていく。
三人の男からの愛が交差する、命懸けのドロドロ純愛ダークサスペンス。
二人の指輪に埋め込まれた磁石がカチリと合わさる時、引き合う魂が選ぶ結末とは_。