あらすじ
幸せだった。これ以上ないほど幸せだった。
それなのに。
ーーこの世で一番美しいこのひとが、一体何をしたというのだろう?
貧民街で暮らしていた孤児のルカは、ある日謎の男に拾われる。その男は大層な美丈夫で、見た目は20代前半ほど。
しかし、
「テオと呼べ」
そう言ったきり、自身の詳しいことは教えてくれない。口ぶりからするに身分が高いようだが、それにしては孤児のルカに対して見下す感じが微塵もない。
傍若無人でわがままで、子供っぽい。そんなテオに最初はめんどくさく感じていたものの、徐々に愛しく、大切に思えてきて……