あらすじ

一九四一年。 世界情勢が緊迫する中、日本海軍は従来の“大艦巨砲主義”から脱却しつつあった。 中型空母を基幹とした機動艦隊。 長距離索敵機による広域偵察網。 無線連携による艦隊統制。 そして、艦隊・航空隊・陸上基地を一体化した“連環戦術”。 海を面で支配する、新たな海軍思想である。 真珠湾攻撃を行わず、南方作戦へ戦力を集中した日本海軍は、フィリピン・マレー方面攻略を開始。 新造艦隊第三艦隊司令官・有馬中将は、南シナ海において輸送船団護衛と攻略支援の任務に就く。 だがその前に立ちはだかったのは、英国東洋艦隊だった。 戦艦。 巡洋艦。 雷撃機。 そして広大な海。 第一機動部隊、第二機動部隊、第三機動部隊。 さらに陸上航空隊と第四艦隊までもが無線で繋がり、敵を包囲する。 索敵を切らさない。 敵に休息を与えない。 一撃ではなく、“連撃”で沈める。 それは、日本海軍が到達した新たな海戦の形だった。 しかし、東洋艦隊撃滅の先に待っていたのは、健在のアメリカ太平洋艦隊。 ソロモン海域で警戒任務に就く第五艦隊から、ついに「米大規模艦隊発見」の急報が届く――。 艦隊は繋がる。 海は戦場となる。 これは、索敵と連携によって海を制そうとした、もう一つの太平洋戦争の物語。

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小説を読もう2026/05/22
  • 現在の作品蒼海連撃ー1941南方作戦ー