あらすじ
「おばさん、年上、行き遅れ――そう笑いたければ、お好きにどうぞ」
十八歳の侯爵令嬢アナベルの婚約者が、平民の侍女と駆け落ちした。
代わりに用意された新たな婚約者は、なんと元婚約者の三歳下の弟――わずか十五歳の美少年、ミッシェル。
すらりと長身で大人びたアナベルの隣に彼が並ぶと、まるで姉と弟。
周囲の令嬢たちから「おばさん」とあざ笑われたアナベルは、彼に少しでも可愛く見られたくて、自分の体型に全く似合わないピンクのドレスを纏い、若作りをする。鏡に映る惨めな姿に、胸を掻きむしられながら。
対するミッシェルは、初恋のアナベルを前に緊張しすぎてツンツンしてしまうばかり。
「無理をしていて、変です」
その一言が、さらにアナベルの心をへし折ってしまい――。
すれ違い、傷つき、じれあう二人の、不器用な年の差ラブストーリー。