あらすじ
大学1年生の浦江帆高(うらえ ほだか)は、初めての大学のレポート課題に頭を悩ませていた。
担当である女性の文乃(ふみの)先生から出されたテーマは、恋愛に疎い帆高にとっては難題すぎる『恋の予感』。
「大学生に、しかも男に恋愛なんて書かせるな」と内心で文句を言いつつも、帆高はふと3年前の出来事を思い出す。それは高校1年の9月、彼の前の席に座っていた鷹野(たかの)さんという目立たない女子が見せた、ふとした笑顔に一目惚れした記憶だった。
結局、当時は進展もなくただの片思いに終わったものの、それが帆高にとって学校へ行くモチベーションになっていた。
過去を振り返り、「もっと積極的になればよかった」という後悔や、「恋の予感は春風のように不意に訪れるものだ」という気づきを不器用ながらもレポートに綴っていく帆高。
初レポートの出来栄えに不安を抱きつつも、どこか懐かしく恥ずかしい過去の記憶と向き合いながら、彼はなんとか課題を書き進めていく。