あらすじ
実力はこれからのアイドル(自称)騎手・シバリの元に、なぜか舞い込んだ超大物オーナーからの騎乗依頼。
その相棒となる馬の名前は——『ホモ』。
さらに、引っ込み思案で一言も喋らない若き馬主の『レズちゃん』に、なぜかホモにだけベタベタに甘えられる一般人厩務員の『タロウ』。
「本当に私なんかでいいんですか?」
「……伸びしろ、です」
周りのクセが強すぎて困惑するシバリだったが、ホモの背中に跨った瞬間、その常識はすべて吹き飛んだ。
——この馬、文字通り「絶対無敵のバケモノ」だ!!!
新馬戦を大差、デイリー杯を大差。
圧倒的な才能で男馬たちをごぼう抜きしていく最強の「牝馬」ホモ。
しかし、引っ込み思案なレズオーナーが冷徹なデータから導き出したローテーションは、JRAの歴史を根底からひっくり返す狂気の【鬼ローテ】だった!
4月皐月賞、5月末オークス、そしてまさかの一週間後——6月1日日本ダービーへの【連闘】!?
さらに中1週で古馬の絶対王者が待つ宝塚記念へ!?
「タイムのため、です」
すべては、日本の名だたる最強馬たちが絶望の底に沈んできた、世界最高峰の戦い【凱旋門賞】をスピードで圧殺するための完璧な計算。
世界から「成金の虐待」「おままごとのアイドル騎手」と激しい差別と罵倒を浴びながらも、彼女たちの自己肯定感と絆は1ミリも歪まない。
冷たい雨のロンシャン競馬場。泥まみれの重馬場を、ホモとシバリの「大逃げ」が激しく切り裂いていく!
名前はネタだが中身は超ガチ。
これは、異色のチームが己の『伸びしろ』を信じ、世界を分からせるまでの、泥臭くて最高に熱い絶対王者の物語。