あらすじ
私ね、こう思うんだ。
本当に叶えたい願いって、『叶っちゃいけない』時があるんだって――
広島市内のどこか。
片隅にあるバー『泡沫』で私たち三人は働いています。
泡沫には時折、『どうしても叶えたい願い』を抱えた人々がやってくるんだ。
探し物を見つけて欲しい
過去をやり直したい
あの人の笑顔が見たい
行き場を失った願いを抱えて、それでも叶えたくてどうしようもなくて。
そんな人達が、私たちに尋ねてきます。
「私の願い、叶いますか?」
そういう人達に、私たちは答えます。
「分からないよ、そんな事!」
――うそうそ、そんなのはたまにしか言わないよ。
叶えられるものはちゃんと、叶えるから。
そうじゃなくても、ちゃんと聞くよ。
だから、まずは私たちの所に来て欲しい。
『泡沫』であなたが来るのを、待っています!