あらすじ
クラスのカースト最底辺。過去の「裏垢(うらあか)炎上」のせいで、教室ではただの『透明人間』として過ごす高校2年生の瑞希(みずき)。
生き地獄みたいな毎日のなかで、瑞希の唯一の救いは、フォロワー12万人の誰もが憧れる神推し・陽太(ようた)先輩の「全肯定ツイート」を夜な夜な画面越しに眺めることだった。
――『君の努力、僕はちゃんと見てるよ』
だけどある夜、すべてが一変する。映画祭スタッフの女子大生が謎の転落死を遂げ、瑞希のスマホに【死んだ彼女の端末から、ある裏データを消去せよ】という不気味な指令が届いたのだ。
恐る恐る潜入した、画面の奥のスクショの山。そこに映っていたのは、あの完璧な陽太先輩の、見たこともない「最悪の裏の顔」の数々で……。
「嘘……先輩が、みんなを騙してたの?」
信じていた世界が崩れ、ネットの悪意(ノイズ)に飲み込まれそうになる瑞希。その瞬間、彼女の手を強く掴み、暗闇から連れ出したのは、誰とも群れないクラスの一匹狼・蓮(れん)だった。
「画面なんか見るな。お前の本物は、ここにあるだろ」
ポップコーンと爽やかな香水の匂いがする蓮に導かれ、瑞希は真実へと走り出す。
なぜ、先輩は最悪の裏垢を作ったのか?
明かされるのは、世界中を敵に回してでも瑞希をネットのいじめから守り抜こうとした、陽太先輩の**【狂気的なまでに重すぎる愛】**。
画面の向こうから命をかけて守ってくれた「青い愛」か。
冷たい現実から私を連れ出してくれた「赤い愛」か。
ラスト、2つの愛の真実に触れたとき、あなたは絶対に夜の海で大号泣する――!