あらすじ

神殿勤め十二年。 中堅聖女フローリア・ロシニョールは、自分を「どこにでもいる平凡な聖女」だと思っている。 治癒の腕は悪くない。むしろ、それなりに優秀だ。 だが、飛び抜けた奇跡は起こせない。 だから彼女の仕事は、包帯を補充し、薬品を整え、治療室を片づけ、誰かが起こした騒ぎの後始末をすることが主だった。 ――それで十分。 目立たず、巻き込まれず、それが一番。 ……そう思っていたのに。 ある日、長年神殿を支えてきた筆頭聖女が引退を宣言し、次代を決める「筆頭聖女レース」が始まる。 候補者は三人。 「失敗しない」と言い切る孤高の天才。 腕まくりが似合う圧の強いベテラン。 善意だけは誰にも負けない、規格外の天然娘。 誰が次代を担うのか――誰もがそう注目するなか、なぜかフローリアだけは、毎回その騒動の“後始末”を任されることになる。 怪文書、派閥争い、医療事故、そして神殿内で勝手に始まるトトカルチョ。 これは、奇跡を起こす聖女たちの物語ではない。 奇跡が絶えないよう、日々それを支え続けてきた、ひとりの中堅聖女の物語である。

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小説を読もう2026/05/21
  • 現在の作品平凡聖女、筆頭になるつもりはありません〜神殿は奇跡だけでは回らない 〜