あらすじ

江戸初期、幕府の国絵図作成をきっかけに、土佐藩と宇和島藩のあいだで沖之島の境界争論が起こる。 境を示す手掛かりは、島に古くから伝わる一つの歌。 ――もくづ浜中、あしはおりのり。 だが、その歌を知る老女が、嵐の翌朝、浜で不審な死を遂げる。 砂には、波にも消えない黒い線が残されていた。 土佐藩郷士・土居市右衛門は、百姓に扮して江戸の評定所に立つことになるが、証言の稽古に使う島の模型には、夜ごと不可解な異変が起こりはじめる。 これは人の謀か、死者の声か。 海に境を引こうとした者たちを、墨と潮の怪異が静かに追い詰めていく。

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小説を読もう2026/05/21
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