あらすじ
最高峰の公爵家に嫁ぐも、何をやっても不器用で「無能」と蔑まれ、傲慢な夫ザルカシオンから冷酷に離縁を突きつけられたシルヴェスタ。身一つで追い出され、おっちょこちょいな彼女がたどり着いたのは、潮風の香る辺境の港町だった。
生きるために地道に働き始めたシルヴェスタは、持ち前の生真面目さと、ちょっとズレた発想で「魚の干物」を作り始める。それが町で大ヒット! さらに、ぶっきらぼうだが過保護な若き船主オルタシウスに拾われ、大切に甘やかされるうちに、彼女の隠れた才能が花開いていく。
一方、シルヴェスタを失った公爵家は、新しく迎えた完璧なはずの妻フェリシータのせいで大混乱に陥っていた。戻ってきてくれと懇願する元夫に対し、シルヴェスタが選んだのは――?