あらすじ

カクヨムで発表した『施羅、1946年』は、この原稿を3分の1に削った版だ。 削る前の施羅は、もう少し説明されている。真壁教授はもう少し多く語る。一ノ瀬の内側はもう少し言語化されている。語り手はもう少し、自分が見ているものに名前をつけようとする。 削った版では「事故」として処理した場面が、こちらでは少し長く続く。削った版では封印した比喩が、こちらにはある。削った版で宙吊りにしたものの一部が、こちらでは着地しようとしている。 どちらが正しいということではない。 削る前の施羅と、削った後の施羅は、別の存在だ。同じ1946年の焼け跡に立っているが、輪郭の密度が違う。 『施羅、1946年』を読んだ方も、こちらから読む方も、どちらでも成立するように書かれている。ただ、両方読んだとき、何かが変わるかもしれない。 変わるのが何かは、言わない。​​​​​​​​​​​​​​​​

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カクヨム
カクヨム2026/05/21
  • 現在の作品施羅、1946年(ロングバージョン)