あらすじ
「主君を七回変えた不義理の男」
のちに世間からそう罵られることになる大名、藤堂高虎(とうどうたかとら)。
──だが、その漆黒の具足の下に隠されていたのは、一人の「少女」の肉体だった。
本来は175センチの長身を持つだけの、近江の健気な少女にすぎなかった。しかし1573年、小谷城の炎の中で不器用な兄・高則が戦死した瞬間、彼女の運命は一変する。
「藤堂の家をお前に託す。生きて、親父殿の『虎』の名を継げ」
兄の命と引き換えに「藤堂家嫡男の証」である一本の小太刀を託された高虎は、女の幸せを完全に捨て、男として一族を背負う過酷な呪縛に身を投じる。
個人の武勇や忠義の時代は終わった。これからは、仕組みと技術の時代だ。
1570年の姉川の戦いで、自らの大太刀を叩き折り、「女」であることを見抜いた敵の若き猛将・竹中重矩。
飢えに苦しむ高虎を300石で拾い上げ、その知恵と白皙の腕を愛して築城術のすべてを授ける年の差の師・竹中半兵衛。
秘密を共有し、彼らの遺したバトンを繋ぐため、高虎は裏切り者と罵られながらも、絶対に崩れぬ「不滅の城壁」を日ノ本中に築き上げていく。
175センチの長身ヒロインが、地政学と建築技術(専門職)を武器に乱世を泳ぎきる、涙と執着愛の和風戦国サクセスストーリー!
(※総量約11万〜12万文字・全四章構成で完結確約!)