あらすじ
慶応三年、雪降る白河。
久世雪弥は、静かな違和感を抱えたまま生まれた。
人ならざる怪物――“界骸”。
そして、人の歴史を喰らう災厄――“禍津”。
それらと戦う宿命を背負いながらも、雪弥は白河の町で穏やかな日々を過ごしていた。
剣聖と謳われる父・高志。
深い愛で雪弥を包む母・由美。
太陽みたいに笑う幼馴染・朝倉咲。
雪の匂い。
囲炉裏の火。
白河の日常。
それは、永遠に続くはずだった。
だが、幕末の動乱と共に、白河へ“禍津”が現れる。
人の絶望を嗤い、快楽のまま命を踏みにじる異形たち。
赤く染まる雪。
崩れゆく日常。
そして雪弥は知る。
この世界は、一度滅びていることを。
歴史の裏側で繰り返される、因果と災厄の戦い。
これは、
失われた歴史を辿る、
白き炎の刻守の物語。