あらすじ
子爵令嬢、セシリアはアディンセル公爵からの熱烈なアプローチを経て彼と結婚する。しかし甘い日々は一年もつづかなかった。
『きみの瞳は黒曜石のようだ。その髪も夜で編んだかのように美しい。僕は一瞬で恋に落ちてしまった。縁談を受けいれてくれてありがとう、セシリア』
『……あぁ、なんだ。まだここにいたのか。さっさと屋敷をでていったらどうだ? 貧乏子爵家がうちからの支援なしでやっていけるとは思わないがな』
『その辛気臭い顔を見ると吐き気がする』
『おい、ドレスを脱げ。ひざますけ。そしてそこでマドリーンがどれだけ美しいかその目でよく見ていろ。ベッドの上での公爵夫人のふるまいをな』
妻を冷遇しつづけた夫の運命は――