あらすじ

上海で見た世界の線は、全部ここから引かれていた。
ロンドン。灰色の霧。石炭と川の匂い。テムズ川を行き交う無数の船。龍馬は帝国の中枢で、世界を設計した者たちと向き合う。
東インド会社前取締役、ウィリアム・ホルト卿は言った。「必要なことをしてきました」「正しいこととは、違うかもしれません」
龍馬は自分の変化に気づき始める。言葉がグレイに似てきた。視点がグレイに似てきた。中岡慎太郎が言った。「なんか、異国の人みたいな目をしてる時がある」
敵から学びすぎると、敵になる。
グレイは最後の夜、初めてインドで見た村の話をした。燃える家を前に、泣かずに座っていた老人の話を。
「仕組みの中にいると、止まることができない」
龍馬は長崎の波止場を思い出した。汐の顔を。
日本の情勢が動き始めた。龍馬は帰らなければならなかった。

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アルファポリス
アルファポリス2026/05/21
  • 現在の作品Company 第三部 ロンドン嵐