あらすじ
<全4幕>
大学で平穏な日常を送るアンナは、密かに想いを寄せる留学生のジンに少しでも近づきたいと願っていた。しかしある日、彼女の周囲の空間だけが物理法則を無視して静かに狂い始める。
狂気と崩壊が渦巻くバグだらけの世界で生き残るためには、自らの認識を保ち異常に適応しなければならない。だが、ジンは崩壊の惨劇をただカメラに収めようとする残酷な観察者であり、自ら逃げようとはしなかった。
このままでは、彼は世界の裏側へと削り落とされ、確実に命を失う。しかし、彼を安全圏へ突き飛ばして救い出せば、代償としてアンナ自身がこの世界から永遠に消去されてしまう。
絶対に自分の想いは届かないと理解しながらも、アンナは見返りのない究極の自己犠牲を選択し、崩落する虚空へと身を投じる。狂いゆく世界で、彼女の「透明な祈り」は悲劇的な運命をどう塗り替えるのか。