あらすじ

剣の街。 鉄と煙、歓声と血に彩られたその都市で、 かつて《義足のシンデレラ》と呼ばれた少女は、数多の物語を越え、自分の足で歩き始めた。 けれど、その舞台を見つめていた少女がいる。 赤ずきんの孤児院で育った少女、カレン。 彼女はずっと、観客席から剣闘士たちの戦いを見上げていた。 強くて、眩しくて、傷だらけで。 それでも何度も立ち上がる彼女たちの姿に、カレンは憧れた。 だが、憧れだけでは守れないものがある。 笑っていたはずの人が傷つき、 帰ってくるはずだった場所に、誰かの涙が残される。 守られるだけではいられない。 そう思った時、カレンは自らも剣闘士として舞台に立つことを選ぶ。 彼女が履くのは、黄金に輝く戦闘靴。 かつて誰かの物語を模倣するために作られた、不完全なシンデレラの靴。 その力は、希望にも呪いにもなる。 怒りに呑まれれば、黄金の靴は彼女自身の心さえ傷つける《赤い靴》へと変わる。 それでもカレンは、その靴を履く。 大切な人を守るために。 傷ついた誰かの手を、もう一度掴むために。 そして、自分だけの希望を見つけるために。 正しさとは何か。 救いとは何か。 希望とは何か。 これは、誰かの背中を追っていた少女が、 傷も、怒りも、涙も抱えたまま、 自分の足で舞台に立つ物語。 少女は、今日も剣の街を駆ける。 みんなの希望になるために。 ※『剣の街のシンデレラ』再編集版の続編となります。

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カクヨム
カクヨム2026/05/20
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