あらすじ
過労で倒れた男が目を覚ますと、そこは戦国時代だった。
しかも一度では終わらない。死ぬたびに、別の場所・別の人間としてやり直す“ループ”の中にいた。
彼には一つだけ力がある。
それは――未来の「結果」を断片的に知っていること。
どの戦が勝ち、どの城が落ち、誰が裏切るのか。
だが、その理由や過程は分からない。
最初の世界では、上杉謙信が天下を取った。
次の世界では、長宗我部元親が覇者となった。
さらに次では、毛利元就が戦の少ない世を築いた。
やり直すたびに、歴史は変わる。
覇者が変われば、正義も変わる。
強さが支配する世界。
調和が優先される世界。
義が貫かれる世界。
どの世界も“正しい”。
だが同時に、どの世界でも救えない命がある。
未来を知るはずの力は、やがて主人公を追い詰めていく。
救えば歪み、見捨てれば後悔が残る。
――本当に正しい世界とは何なのか。
これは、正義がいくつも存在する戦国で、
たった一人、すべての結末を知る男が“選び続ける”物語。