あらすじ
ガラスの靴は 履かないままで
純白の糸で 編まれた籠に
閉じ込めたのは 凍える指先
読めない文字が 壁となって
愛の証明を 見失わせた
あなたが読み上げる 甘い毒を
ただ信じて 頷いてきた
百合の香りが 窒息を促し
祭壇の影が 明日を食らう
「約束」という名の 鋭利な契約
その裏側に 逃げ道はなかった
剥がれ落ちる 花弁のように
確かな温度が 指から溶けて
キャンセルという 最後の鍵で
ようやく私は 箱庭を壊す
燃え残る ロウソクの灯火よ
あなたを知らない 昨日へ帰る
名前も持たずに 光の中へ
ドレスを脱ぎ捨て 独り歩き出す