あらすじ

七枚の絵画に描かれていたのは、 歴史の表舞台から失われた一人の伯爵将軍だった。 トロイメリシュ美術館に残された連作絵画、 『草原に消ゆ……』 絵の前に立つ「私」は、 一冊の歴史書『帝国列伝』を手にした男性から、 そこに描かれた人物の名を聞かされる。 ヴィンツェル=エステファニア 若くして伯爵位を継いだ彼は、 古き貴族社会の慣習に抗い、 民を力で押さえつけるのではなく、 理性と寛容によって新たな時代を拓こうとした。 だが、その理想は、 小作人の反乱、煽動者の暗躍、業火に包まれる都市、 そして大国より迫り来る猛将の侵攻によって、 やがてイプソス草原大戦へと呑み込まれていく。 その戦場には、伯爵将軍が友と呼んだ白髪の少年と、 勇気ある帝国の騎士達の姿があった。 『草原に消ゆ……』は、 七枚の絵画に残された記憶をたどりながら、 理想に生きた伯爵将軍の生涯と、 失われた戦場の真実を描く、 全86話完結の戦記物語である。 ※本作は、18歳の頃に執筆した未完の長編作品をもとに、 当時の原文を残しながら、現在の作者が追稿して完成させた物語です。

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カクヨム
カクヨム2026/05/20
  • 現在の作品草原に消ゆ……──理想に生きた伯爵将軍の志が、若き英雄達に受け継がれる物語