あらすじ
かつて一世を風靡したヴィジュアル系バンド・D-SOUNDS。
高校時代、
「このバンド格好よくね?」
そんな一言から始まったバンドは、インディーズからメジャーへ駆け上がり、玲たちは夢のような時間を生きていた。
だが、メジャーデビューから二年。
ボーカルの奏は突然バンドを去る。
――「違う夢ができた」
解散から二十年以上経った今も、玲は奏の代わりを見つけられずにいた。
どんなボーカルと組んでも、
無意識に奏を探してしまう。
それが何故なのか、
玲自身にも分からなかった。
そんなある日。
テレビで見た“男同士のカップル”の言葉が、玲の人生を止める。
『20年忘れられなくて、告白したんです』
そこで初めて気づいてしまった。
――俺、あいつのこと。
失ってから気づいた感情。
今さら誰にも言えない想い。
そして現在のボーカル・悠希は、
そんな玲へ一曲のデモを差し出す。
タイトルは――『KANADE』
恋愛とも友情とも言い切れない、
二十年以上消えなかった感情を描く、切ない音楽BL。