あらすじ
出版社勤めのサラリーマン佐伯一樹(さえきかずき)は、ある日業務のメールの返信を行っていると、そのパソコンに他部署からとあるメールが転送されてくる。『今までの新人賞の本中古で買って全て読みました。はっきり言って、私の方が面白かったです。だから、私をデビューさせてください』と。失礼極まりないその迷惑メールに驚かされる一樹であったが、よくあることと無視を決め、メールをゴミ箱へ。そのメールとはそれっきりだと思っていたが、次の正月、集まった親戚の中の高校一年生の少女、佐伯姫子(さえきひめこ)が送り主だったことを知る。彼女の身の上を聞き、何故あんなメールを送ったのかを知った一樹は、自分でも理由の分らぬままに彼女の小説作りを手伝うことになって……。