あらすじ
会社では、ただの同期。
人前ではどこか他人行儀なのに、二人きりになると少しだけ距離が近くなる――そんな関係を続けていた、にちかとかずま。
素直で距離感の近いかずまは、「一緒にいると落ち着く」「今日もエネルギー補充完了」なんて、好意を隠そうとしない。
けれど、にちかは気づいていても何も返せなかった。
嫌われたくない。
今の関係を壊したくない。
“好き”が伝わってしまうのが怖かった。
曖昧な距離のまま、季節だけが過ぎていく。
そしてある日、にちかの転職が決まる。
“同期”ではいられなくなる現実を前に、初めて自分の気持ちと向き合ったにちかは、かずまへ想いを伝えるが――。
「……遅いよ」
これは、好きだったのに言えなかった二人の、
少し遅すぎた恋の話。