あらすじ
人間の国アルディナに事実上の人質として送られた魔族・マルファス。
警戒していたのも束の間、人間の国での生活は思いのほか平和で、温かな日々にすっかり馴染んでいた。中でも、王国最高の天才魔術師・エリオンダールと共に過ごす魔術の研鑽の時間は福のひとときだった。しかしある日、主から「王国の機密書類を盗み出せ」という無慈悲な命令が下る。
葛藤の末、マルファスが夜闇に紛れて忍び込んだのは……よりによってエリオンダールの研究室だった。
あっけなく捕らえられたマルファスの左手薬指に、冷酷な瞳をした彼は、自身の瞳の色の石の指輪を嵌める。
「逃げられると思うなよ」
その夜から始まったのは、監視という名の束縛。そして「実験」と称して行われたのは、魂のいちばん柔い部分を直接、執拗に愛撫されるような魔術刻印だった。
冷たく隙のない男に、未知の快感を植え付けられ、身体も魔力も隅々まで侵されていく。
彼の魔力を注ぎ込まれるたび、肌に淫靡に浮かび上がる従属の証――金の紋様。
やがて「実験」はエスカレートしていき……。
楽しかった日常は崩れ去り、理性をドロドロに溶かされる夜が続く。
屈辱だと思っていたのに、いつからか彼なしではいられない自分に気づいてしまう。
陽だまりの日常から一転、捕食される側に堕ちた魔族と、冷徹な天才魔術師の、甘く危うい監禁ラブファンタジー。
※1日1話更新予定