あらすじ

下級武家の娘・篠乃井紗代は、母を失った過去を胸に、大奥へ奥女中として上がる。 母はかつて大奥で仕えていたが、ある日突然、病死として葬られた。 けれど紗代は信じていなかった。母の形見の懐紙には、震える筆跡でこう残されていたからだ。 ――七人を、信じてはならぬ。 大奥は、女の園などではなかった。 そこは寵愛を奪い合い、噂で人を殺し、涙で味方を作り、笑顔で毒を盛る、女たちの戦場だった。 すべてを欲しがる御台所。 怒りで若い側室を潰す古参の女。 贅沢と薬膳に溺れる御膳係。 血筋を盾に人を見下す大御台。 見て見ぬふりで罪を育てた老女。 寵愛を武器に男も女も操る側室。 そして、紗代を姉のように慕いながら、その背を刺す若い女中。 彼女たちはそれぞれ、**“強欲”“憤怒”“暴食”“傲慢”“怠惰”“色欲”“嫉妬”**の罪を抱えていた。 紗代は母の死の真相を追ううち、将軍家の血筋を揺るがす密書と、大奥全体を巻き込む陰謀にたどり着く。 だが、罪を暴けば暴くほど、紗代自身もまた大奥の闇に染まっていく。 復讐か。 正義か。 それとも、母を殺した女たちと同じように、権力を欲しがる獣になるのか。 御鈴廊下の奥で、今日も女たちは美しく笑う。 その笑みの下に、血よりも濃い憎悪を隠しながら。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/20
  • 現在の作品大奥七罪絵巻 寵愛を奪われた奥女中は、強欲な御台所と嫉妬の側室たちを将軍の密書で裁き、憎悪の奥を生き抜く〜御鈴廊下に燃える女たちの闇地獄絵巻