あらすじ
何度も同じ夢を見る。
大きな屋敷で笑い合う人々と、穏やかな時間。
けれどその一週間の終わり、すべては血に染まり、誰一人として生き残らない。
ただの悪夢だと思っていた――その世界に、ある日、私は迷い込んだ。
しかもなぜか、自分は「かっこいい男」になっている……つもりで。
全滅を防ぐため、咄嗟に新選組の一員を装い、さらには上の立場の人間のふりまでしてしまう。
だが、周囲の反応はどこかおかしい。
どうやら“バレていない”と思っているのは、自分だけらしい。
それでも、彼らは優しかった。
ぶっきらぼうで冷静な副長、土方歳三。
疑いながらも距離を置かず、なぜか傍に置き続けるその人に、次第に心が揺れていく。
これは嘘から始まった、たった七日間の物語。
――そして、全員が死ぬはずの未来を変えるための、最後の一週間。