あらすじ
「光の勇者が単身で魔王を討ち果たした」
そんなふざけた歴史書を読み、没落貴族の三男坊・シオンは鼻で笑った。
なぜなら、勇者は魔王の玉座の前で震えて泣いていただけで、魔王にトドメを刺したのは、裏の仕事を全て担っていた彼自身(暗殺者)だったからだ。
魔王討伐直後、名声と権力を独占しようとする勇者と教会によって、背後から暗殺されたシオン。
それから100年。
魔力ゼロの「ハズレ貴族」として転生した彼は、かつての裏切り者たちが「救世主」として神格化され、腐敗した正義を振りかざしている世界を目の当たりにする。
「……お前らが100年かけて築き上げたハリボテの正義。社会的に完全に殺してやるよ」
前世で極限まで鍛え上げた【暗殺者の氣】により、魔法システムそのものを無効化する最強の力。
そして、100年前の「当事者」だからこそ知る、教会の致命的な嘘(バグ)。
「聖なる奇跡? くだらねえ。それは魔将の心臓だろ」
これは、歴史の闇に葬られた真の英雄が、生け贄にされかけた『堕聖女』を共犯者に引き入れ、嘘で塗り固められた世界を根底からぶっ壊す、最高に痛快な反逆と蹂躙の物語。