あらすじ
『おめでとうございます!』
『神の奇跡によって、あなたは十年前に回帰しました!』
『今度の人生では大切な人や自らの身を守れるよう常に努力し、迫り来る大いなる脅威に備えましょう!』
「……は?」
突如視界に現れた謎の文字列。
一度滅びを経験したアシェリッドは、気づけば過去へ戻っていた。
数十年に一度訪れる《蝕夜》。
神の加護が弱まるその夜を境に、セレニアは崩壊した。
「顔色が悪いな」
かつて死んだはずの兄サフィールは、何も知らないまま穏やかに微笑んでいる。
平穏だったはずの国。
優しかった人々。
神託によって守られていた世界。
けれどアシェリッドは知っている。
この国は滅びる。
そして、あの日へ向かう時間はもう始まっている。
滅亡まで残された時間は、あと僅か。