あらすじ

世界中が、“島”を巡って争っていた。 超大型VR世界《Elysia Sphere》では、 プレイヤーはガチャによって島を獲得し、 国家級の勢力を築いている。 軍事。 資源。 研究。 金融。 誰もが、 自分の島を“最強の国家”にするために競い合っていた。 ――そんな中。 中堅VR配信者・MIO-Logは、 新作ゲーム配信用に兄を呼び出す。 「お兄ちゃん暇でしょ?」 「このゲーム難しいから代わりにやって」 会社を辞め、 暇を持て余していた男――流崎 涼は、 興味なさそうにVRへログインした。 そして引き当てたのは。 【SSR:廃棄島】 高低差だらけ。 崩壊した旧道路。 維持費だけ高い、 完全ハズレ扱いの無人島。 視聴者たちは笑った。 『終わったw』 『戦争ゲーで廃棄島は草』 『軍拡できないじゃん』 だが。 島の地形を見た瞬間、 流崎涼だけが呟く。 「……これ、流れるな」 彼は知らなかった。 その島が、 後に世界最大の“公道都市”へ変わることを。 最速とは、最高速度ではない。 止まらず、 流れ続けることこそが最速。 ――《公道最速流動理論》。 軍事国家が戦争を始める中、 ただ一人、 道路だけを作り続ける男。 しかしその異常な道路網は、 物流、観光、経済、そして戦争すら変えていく。 これは。 世界で一番、 気持ちよく流れる島を作ろうとした男の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/20
  • 現在の作品ガチャで廃棄島を引いたので、公道最速流動理論を試してみる