あらすじ
温泉だけが生きがいだった、しがないサラリーマン――佐藤 恒一、五十二歳。
雪見露天風呂で人生最後の湯を楽しんでいた……はずが。
気付けば異世界で“桶”に転生していた。
しかもただの桶ではない。
温泉の力を引き出し、人の傷や疲れを癒す不思議な力を持つ桶だった。
そんな桶を拾ったのは、街外れの古びた温泉宿『湯けむり亭』を一人で切り盛りする少女ミリナ。
経営難、客離れ、狭い浴場。
問題だらけの温泉宿だったが――。
「せっかく温泉あるなら、もっと皆に楽しんでもらおうぜ」
温泉好きのおっさん桶と、頑張り屋の少女。
そして仲間達と共に。
小さな温泉宿は少しずつ街の人気店へ変わっていく。
これは。
異世界で桶に転生したおっさんが。
温泉を通して、人と人の居場所を作っていく物語。