あらすじ
## あらすじ
火魔法の名門・フレアード伯爵家で生まれた次女アイリスは、「コップ一杯の水しか出せない無能」と蔑まれ、姉妹の雑用係として虐げられていた。
だが彼女には、誰も知らない本当の才能があった――それは、一針ごとに神秘の加護を宿す、世界唯一の“加護刺繍”。
アイリスが夜な夜な縫い上げた衣服によって、姉たちの火魔法は暴走を防がれ、絶大な力を発揮していた。しかし家族はその価値に気づかず、彼女を奴隷のように扱い続ける。
そんなある日、隣国アウストラリス帝国の外交官だけが、アイリスの真価を見抜く。
「君の技術は国宝級だ。我が国へ来ないか?」
13歳の誕生日。
アイリスは家族に別れを告げ、すべての加護を解呪して帝国へ旅立った。
そして彼女を失ったフレアード伯爵家では、姉妹の火魔法が制御不能となり、大夜会で大惨事が発生。誇り高き名門貴族は、一夜にして破滅する。
一方アイリスは、帝国で“宮廷聖縫師”として迎えられ、皇帝すら驚愕する奇跡の加護を披露。やがて「伝説の聖女」と称えられる存在へ――。
これは、無能と捨てられた少女が、自らの才能で運命を縫い直し、最高の居場所と愛を手に入れる痛快ざまぁファンタジー。