あらすじ

六十年を生きて死んだ山本龍之介は、忘れられた祠を直した縁で、名も知らぬ神から転生の機会を与えられる。 望んだ先は、戦国。 織田信長の時代。 神が龍之介に授けたのは、二つの才だった。 呂布奉先の武に近い、二十歳前後の若き肉体。 そして、郭奉孝の知に通じる、戦場の穴を見抜く冷たい読み。 だが、龍之介自身はその異常な武と知をまだ扱いきれていない。 転生して間もなく、龍之介は尾張東境の小競り合いで、若き織田信長の小勢に加わる。 敵は三倍。 味方は橋へ退くしかないと思っている。 しかし龍之介だけは、その橋こそが敵の仕掛けた殺し場だと見抜く。 勝ちを急ぐ敵。 伸びきった前列。 雑木林側に生まれた小さな裂け目。 龍之介は信長に進言する。 「橋へ退けば死にます。右を裂けば、敵将に届きます」 信長はその言葉に賭ける。 そして龍之介は、徒歩のまま長柄槍を握り、敵陣の穴へ飛び込む。 武と知を授かった男が、信長の負け戦をひっくり返す戦国転生短編。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/20
  • 現在の作品呂布の武と郭嘉の知を授かって戦国に転生した俺、信長の負け戦をひっくり返す