あらすじ
題名変えました。
(前題・ありふれた幸福論)
よくある令嬢ものを書きたくて。
「お前は今日から、クリスティーナの『身代わり』だ」
顔に醜い火傷を持つフォレスト家の影の娘・リリー。彼女は実の家族から都合のいいスペアとして扱われ、恐るべき【北の死神】グレイル公爵家へと人質として差し出された。
用済みになれば、偽証罪で処刑台へ送られる――王都の貴族たちがそう確信し、満を持して開かれた『公開審問会』。
実の親から公衆の面前で「ただの卑しい孤児リルだ」と全否定され、誰もが彼女の破滅を確信した、その瞬間。
――絶対権力者である国王が、法廷へ乱入する。
王都の俗物どもは知らなかった。
前夜、王城の奥で、彼女と【北の死神】ゼノス公爵が、この国の理を根底から覆す『最悪で最高の証明』を完了させていたことを。
親が彼女を切り捨てた瞬間、美しき怪物の檻が開き、強欲な王すらも巻き込んだ舞台が幕を開ける。
130年の神話の裏返る地獄の底で、悪魔と死神が掴み取る、ろくでもない「ありきたりな幸福」とは――。