あらすじ
修学旅行中、謎の骨董品の光に包まれた上杉風太郎と五つ子の姉妹たち。
歴史オタクの中野三玖が目を覚ました先は、幕末江戸――北辰一刀流・千葉定吉道場の娘、「千葉佐那」の身体だった。
本物の江戸。
本物の幕末。
そして、教科書の中でしか知らなかった英雄たち。
そんな世界で三玖は、一人の男と出会う。
坂本龍馬。
豪快で、不器用で、誰よりも自由を信じる男。
最初は歴史上の人物として憧れていただけだった。
けれど龍馬の語る“日本の未来”と、その真っ直ぐな生き方に触れるうち、三玖は生まれて初めて本気の恋を知っていく。
しかし三玖だけは知っていた。
坂本龍馬は――未来で暗殺される。
近江屋事件。
歴史に刻まれた、避けられない運命の日。
「私は、この人を死なせたくない」
その想いはやがて、
歴史そのものを書き換える決意へ変わっていく。
一方、風太郎と姉妹たちもまた、激動の幕末をそれぞれの場所で生きていた。
新選組と関わる二乃。
商人として頭角を現す一花。
京を駆け回る伝令役の四葉。
そして、三玖を現代へ連れ戻そうとする風太郎と五月。
これは、
歴史を愛した少女が、
歴史そのものに恋をした物語。
恋と幕末、
そして“誰も知らない夜明け”を描く、
歴史改変タイムスリップ恋愛譚。