あらすじ
前世の日本で誰にも愛されなかった男、鳥丸ミナト。
普通の奴が暮らす世の中をうまく生きれず、喧嘩に明け暮れ、気がつけば裏の世界に入っていた。
幸せを知らず、人を傷つけ、優しさを与えることもなく、周りから嫌われていた。
そして、ある日、死に──異世界転生した時には「魔銃」だった。
銃なんて存在しない異世界で、所有者の「感情」を消費して魔弾を作る魔銃となったミナトは所有者の感情を消し去り、廃人にし、ここでもまた「致死の呪物」として忌み嫌われることになる。
どうせならこのまま魔王にでもなってやろうかと思っていたある日、ミナトの前に、慈愛に満ちた一人のシスターが現れた。
「あなたはもう致死の呪物なんて言われることはありません。だって、あなたが私の慈愛を喰らい尽くすことは不可能だから」
前世・今世を通じて裏世界での戦いに生き、愛に牙を剥いてきたミナトにとって、シスターは自分と正反対の存在だ。
上等だ、とミナトはタンカを切る。
煽りの上手い小娘シスターと、元半グレの魔銃。
愛を食い潰すか、それとも愛に沈められるかの勝負が始まったが……それは、やがて世界を救う英雄譚の始まりだった。