あらすじ
守りたい人がいた。
だから女房は、神をも欺いた。
平安の女房・小袿が仕える姫君は、聡く優しく、悲しみの中にも美しいものを見つける人だった。
けれど病の父君を救うため、姫君は御久井神の御社へ上がることになる。
悪しきものを祓う神事。
そう聞かされながらも、小袿は気づいてしまう。
誰も、姫君が戻ったあとの支度をしていない。
姫君を守るため、小袿は禁忌の御山へ踏み込む。
そこで出会ったのは、悪神と呼ばれる目隠しの神。
そして夢の奥で彼女を「我が花嫁」と呼ぶ、美しく恐ろしい神だった。
※※表紙はAIで生成しています※※