あらすじ
美しい真っ白な『幽霊のお城』の大きな城門はとても硬く閉ざされていた。どんなことをしても開けることはできなかった。
「誰かいませんかー!」
大きな声でそう叫んでも、誰からも返事はなかった。
しーはしょうがないなと言ったような顔をして、両手を腰につけて、大きな門の前に立ったままで、じっと閉ざされた城門を見つめた。
世界にはとても冷たい風が吹いている。(寒くて、ぶるっと一度、しーはその体を震わせた)
空は灰色をしていて、太陽はどこにも見えなかった。
まいったな。お城の中に閉じ込められちゃった。
幽霊のお城か。
ただのうわさだけの嘘じゃなくて、本当にあったんだ。
しーは思う。(それからすこしだけ笑った)
しーは亜麻色をした長くて美しい髪をそのままっすぐにしていて、金の髪飾りをつけていた。
白い絹の綺麗な衣を着ていて、手には金の輪の飾りをつけている。
足元は上質な皮の靴だった。