あらすじ
かつて世界そのものに触れていた『魔法』は失われ、人々はその名残を『属性』として扱う種族へと変わっていた。
濃すぎた力は薄まり、規格化され、その代償として、古き血を継ぐ者たちは静かに姿を消していった。
ある日、唯一の聖域『禁足地』の深奥から、突如として膨大な魔力が観測される。
そこは八千年前、神々が崩壊した場所。
そしていま、封じられていた何かが目を覚まそうとしていた。
王国の命によって結成された調査隊。
癒し手として同行することになった見習い聖女エレナは、慈愛に満ちた心優しい少女でありながら、ひとつの身体にふたつの魂を宿す『二重魂』の持ち主だった。
日が落ち、祈りが終わる時。
少女の内側から、戦士エレンが目を覚ます。
昼は聖女の祈りで仲間を癒し、夜は謎の戦士の剣で魔を断つ。
素性も過去も知れぬ魂と共に世界を巡る時、八千年の彼方に封じられた神話の扉が、再び開かれる。