あらすじ

卒業記念舞踏会の夜、王太子クラウス殿下はわたし――地味で陰気な侯爵令嬢フィアナ・エルグレイスに向かって、高らかに宣言した。 「フィアナ!お前のような無能で陰気な女に王妃は務まらん!婚約を破棄する!」 五年間。 王妃にふさわしくあろうと、政務・外交・魔法理論・宮廷礼儀、すべてを必死に学び続けた五年間が、一言で終わった。 反論する気力も残っていない。ただ静かに、(終わった……)と思ったその瞬間。 夜空が、割れた。 古代より伝わる伝説の魔法――『天秤の審判』が、数百年の眠りから目を覚ます。 一方的な断罪を行った者がいるとき、天は真実を暴く。問答無用で、全員の前に。 《フィアナ・エルグレイス》 知力:982 政治:955 魔力:901 経営:970 外交:930 会場が凍りついた次の瞬間、殿下の数値が空に刻まれる。 《クラウス・ヴァルディア》 知力:3 統率:12 判断力:5 忍耐:1 特記事項――書類処理成功率:2% 責任転嫁率:99% さらに追い打ちが来る。 《王太子業務代行者》フィアナ・エルグレイス:98% 宰相が静かに言った。「ほぼ事実ですね」 婚約破棄を撤回しようとした殿下に、天は冷たく告げる。『一度下された審判は覆りません』。 これは、五年間ひとりで王国を支えてきた地味眼鏡令嬢が、盛大に、そして意図せず公開処刑される爽快コメディ。 ざまぁはすぐそこに、そして静かに芽吹く恋も、すぐそこに。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/19
  • 現在の作品「無能令嬢は不要だ!」→直後に能力値が全国公開された結果、王子の知力が“3”だった