あらすじ

五年前、大学生の朝倉悠真は、車椅子ユーザーの障害者インフルエンサー・相沢ミライの動画を観た。 「今日を生き延びてください」  その言葉によって、悠真は死ぬことをやめた。  その後、悠真は、大学院で障害学を学び、SNS時代における障害者の自己表象を研究している。研究対象の中心にいたのは、百万人以上の登録者を持ち、多くの人を救ってきた相沢ミライだった。  しかしある日、ミライが失踪する。自室には車椅子、スマートフォン、そして血痕だけが残されていた。  悠真は、元スタッフ、ファン、記者、介助者たちへの取材を重ねる。見えてきたのは、矛盾したミライの姿だった。  人を救った言葉。人を支配した影響力。善意の顔をした搾取。そして、彼女を殺した者の痛み。  救済と加害は、同じ人間の中に同居しうるのか。本物の言葉は、発した人間の罪で無効になるのか。  SNS、障害、支援、搾取、当事者性をめぐるミステリー。

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カクヨム
カクヨム2026/05/19
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