あらすじ
裏社会で“伝説”と恐れられる最強の殺し屋、doragontattoo――通称・ちい。
感情を捨て、血に染まった人生を歩んできた彼は、ある雨の日、小さな花屋で働く人妻・七海と出会う。
夫から暴力を受け、孤独に生きていた七海は、血まみれで倒れていたちいを助ける。
決して交わるはずのなかった二人は、次第に惹かれ合い、全てを捨てて駆け落ちする。
だが、追ってくるのは過去と罪。
裏社会の組織、暴力、逃亡生活――安らげる場所などどこにもなかった。
名前も未来も失いながら、それでも二人は離れない。
「あなたといる地獄なら、一人の天国よりいい」
これは、幸せにはなれなかった二人が、それでも最後まで愛を手放さず生きた、切なく孤独な逃避行の物語。