あらすじ
異世界から現代日本へ流れ着いた元|宮廷魔術師《きゅうていまじゅつし》、|有瀬玲《ありせれい》は、雑居ビルの一室で生活相談所を営んでいる。
看板には「生活相談・記録整理・|呪詛《じゅそ》鑑定」。
怪しすぎる求人に釣られて面接へ来た大学生・|三枝灯里《さえぐさあかり》は、そこで最初の相談案件に立ち会う。
「バイトを辞めたいのに、違約金を払えと脅されています」
有瀬には、書類、規約、通知欄、人間関係にまとわりつく見えない歪みが見える。けれど、現代社会の問題は魔法で焼き払えない。
必要なのは、証拠整理、相談窓口、第三者への共有、そして一歩踏み出すための現実的な逃げ道だった。
ここは法律事務所ではない。法律判断や代理交渉はせず、専門窓口へつなぐ。
ブラックバイト、賃貸トラブル、家族の圧力、SNS炎上。
異世界魔術師と現代少女が、今日も誰かの「呪いみたいな困りごと」をほどいていく。